家づくりをしていると、間取り図に「勝手口」が入っていることがあります。
昔の住宅では当たり前のように設けられていた勝手口ですが、最近では
「勝手口って本当に必要?」
と考える方も増えています。
勝手口があることで便利になるご家庭もあれば、
ほとんど使わないというご家庭もあります。
大切なのは、「みんなが付けているから」という理由ではなく、
自分たちの暮らしに本当に必要なのかを考えることです。
今回は、住宅の勝手口について、メリットとデメリットを整理してみましょう。
この記事でわかること
勝手口にはどんな役割がある?
勝手口とは、玄関とは別に設ける出入口のことです。
一般的にはキッチンや台所付近に設置されることが多く、
昔からゴミ出しや荷物の出し入れなどに利用されてきました。
現在でも、暮らし方によっては便利な出入口になります。
◇勝手口の主な使い方
- ・ゴミを外に出す
- ・買い物した荷物を搬入する
- ・庭に出る
- ・家庭菜園の野菜を運ぶ
- ・洗濯物を外に干す
- ・雪かきの道具を出し入れする
勝手口のメリット
ゴミ出しがラクになる
勝手口の代表的なメリットが、ゴミを外に出しやすいことです。
キッチンから勝手口を通って外へ出られれば、
玄関を通らずにゴミを運ぶことができます。
特に生ゴミなどを玄関から運びたくない場合には便利です。
勝手口の外側にゴミ箱を置くスペースをつくっておけば、
キッチンからの動線も短くできます。
庭への出入りがしやすい
庭で家庭菜園をしたり、外で作業したりするご家庭なら、
勝手口が便利な場合があります。
土のついた靴や道具を玄関まで運ばなくてよいので、
室内を汚しにくくすることもできます。
荷物の搬入にも便利
買い物から帰ってきたとき、キッチンに近い勝手口から荷物を運べると便利です。
◇勝手口が便利な荷物の例
- ・米
- ・飲料水
- ・野菜
- ・大きな買い物袋
重いものを運ぶときにも助かります。
勝手口のデメリットも考えておく
防犯面を考える必要がある
便利な勝手口ですが、玄関以外の出入口が増えるということは、
防犯について考える場所も増えるということです。
勝手口を設置する場合は、鍵やドアの仕様、
外から見えやすい位置なのかなども含めて検討しましょう。
「勝手口だから大丈夫」と考えるのではなく、
住宅全体の防犯計画の中で考えることが大切です。
断熱性能にも関係する
ドアや窓などの開口部は、住宅の断熱性能を考えるうえで重要な部分です。
特に但馬地域では、冬の寒さや雪を考える必要があります。
勝手口を設ける場合も、住宅の断熱性能とのバランスを考えながら、
ドアの性能などを選ぶことが大切です。
「便利だから付ける」だけではなく、冬の暮らしやすさまで考えて計画する
ことがポイントです。
勝手口をほとんど使わないケースも
勝手口を設けたものの、実際にはほとんど使わなかったというケースもあります。
例えば、
- 「ゴミは玄関から出せば十分だった」
- 「庭に出ることがほとんどない」
- 「買い物した荷物も玄関から運ぶ」
というご家庭です。
その場合、勝手口のために必要となるスペースを、
収納やパントリーなど別の用途に使ったほうが便利なこともあります。
勝手口の代わりにパントリーを充実させる方法
勝手口を設けるか迷った場合は、
キッチンとパントリー、玄関の動線を考えてみるのもおすすめです。
例えば、
玄関 → パントリー → キッチン
という動線があれば、買い物した荷物をすぐに収納できます。
また、ゴミの一時置き場をパントリーやキッチンの近くに計画することで、
勝手口がなくても使いやすいキッチンをつくれる場合があります。
大切なのは勝手口そのものではなく、
自分たちの生活に合った動線をつくることです。
但馬地域なら「雪の日」も考えてみる
但馬地域で勝手口を検討するなら、雪の日のことも忘れてはいけません。
勝手口から外に出た先に雪が積もったら、
実際には使いにくくなる可能性があります。
◇雪の多い地域で考えたいこと
- ・勝手口の外に屋根を設ける
- ・雪がたまりにくい場所を選ぶ
- ・外部収納との位置関係を考える
- ・雪かき道具を置く場所をつくる
但馬の家づくりでは、普段の生活だけでなく、
雨や雪の日にどう動くのかまで考えることが暮らしやすさにつながります。
勝手口は家族の暮らしに合わせて考える
勝手口は、すべての住宅に必要というわけではありません。
庭を頻繁に使うご家庭、家庭菜園を楽しむご家庭、
ゴミをキッチンから直接外へ出したいご家庭などには便利な設備です。
一方で、ほとんど使わないのであれば、
そのスペースを収納やパントリーなどに活用する方法もあります。
「勝手口を付けるか」ではなく、
「自分たちの暮らしに必要か」
という視点で考えてみましょう。
まとめ
住宅の勝手口は、
「付ければ便利」でも「付けないほうがいい」でもありません。
家族の暮らし方によって、必要性は変わります。
ゴミ出しや庭への出入りが多いご家庭なら便利ですし、
勝手口をほとんど使わないのであれば、
そのスペースを収納などに活用する方法もあります。
また、勝手口を設ける場合は、
- ・防犯
- ・断熱性能
- ・外部の屋根
- ・雪への対策
- ・ゴミ置き場
- ・家の中の動線
までまとめて考えることが大切です。
家づくりでは「勝手口を付けるかどうか」だけでなく、
20年後も含めて自分たちがどのように家を使うのか
をイメージしてみましょう。
勝手口が必要かどうかも、一緒に考える家づくり
田村建築では、但馬地域の気候やご家族の生活スタイルに合わせて、
必要なもの・必要でないものを一緒に考えながら家づくりをご提案しています。
「勝手口を付けたほうがいい?」
「パントリーを充実させたほうがいい?」
「雪の日にも使いやすい動線にしたい」
そんなご希望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。